『時雨茶臼（しぐれちゃうす）』とは、対面騎乗位のことをさします。私たちがよく知る騎乗位の一種です。

時雨（しぐれ）とは、秋にふる気まぐれな雨のこと。ことわざに「女心と秋の空」とあるように、男性から見れば女性主導の時雨茶臼の攻めは気まぐれに感じたのかもしれません。

時雨茶臼の時雨（しぐれ）は何を指しているかというと、結合部に見える愛液のこと。秋時雨を降らすのは女性の快感しだい。江戸っ子らしい粋なネーミングセンスですね。

対面騎乗位である時雨茶臼。この時雨茶臼にとても似た48手があるのをご存知ですか？それは『百閉（ひゃくへい）』。絵にするととてもそっくりですが、時雨茶臼と百閉は挿入やピストンのアプローチが違います。百閉は女性が前傾姿勢になり、ピストンの際に腰を男性の恥骨に打ち付けるイメージでアプローチ。

時雨茶臼は女性が男性に対して垂直になり、女性のお尻を男性の腰に打ち付けるイメージでアプローチします。

時雨茶臼のやり方は説明不要かもしれません。ですが、ここで時雨茶臼の名前の由来を思い出してみましょう。

時雨茶臼の時雨とは滴る愛液のこと。騎乗位は男性から見ると女性の体のほとんどを眺めることができる体位。男性は視覚的に興奮する生き物なので、騎乗位のような視覚的エロスは男性の欲情をかきたてる重要な要素なんです。

女性にとってはとても恥ずかしいかもしれませんが、男性にとっては時雨茶臼で挿入する瞬間とピストンしている様子を眺めることはセックスの悦びの一つ。

ただの騎乗位ではなく時雨茶臼をするなら、あなたの上半身から結合部までを男性にしっかりみてもらいつつ、時雨を男性に降らせましょう。

騎乗位のやり方

本来の時雨茶臼をするなら、前戯やセックスでしっかり感じて膣をよく濡らしましょう。男性の顔にまたがってクンニリングスをする「岩清水」でたっぷり愛撫をしてもらえば、女性の愛液と男性の唾液で時雨茶臼の準備は万端。岩清水からなら、女性が男性の顔から腰へ移動するだけなのでスマートに始められます。

時雨茶臼と普通の騎乗位の違いは、結合部をあえて見せて、男性に視覚的な興奮を与えられるかどうか。時雨茶臼にチャレンジする場合はデリケートゾーン、特にアンダーヘアケアのお手入れは入念に。アンダーヘアがしっかりケアされていればデリケートゾーンも清潔に見えます。

時雨茶臼の真骨頂は挿入の瞬間。男性から見ると女性が一番美しく、妖艶で官能的に見える瞬間です。垂れる髪の毛。デコルテ、バスト、ウエスト、ボディライン、そしてデリケートゾーン。男性からは視覚的エロスを感じるポイントが全て見渡せます。

火照った顔に恥じらいを含ませて、男性を見つめながら腰を落としていきましょう。男性は込み上げるようなゾクゾク感とともに、愛液たっぷりに包まれるペニスの快感で恍惚の表情を浮かべるでしょう。

女性は快感にほころぶ男性の表情を楽しみながら、女性優位の時雨茶臼のピストンを実践。男性に体と結合部を見られながらの羞恥心と深い挿入感、ピストンの長いストロークで得られる感触をたっぷり楽しみましょう。

ピストンをするときは足をついても、ヒザをついても良いでしょう。ポイントは、お尻を男性の腰に打ち付けるイメージでピストンすること。男性は女性のピストンに合わせて腰を動かしてサポート。男性と女性の腰の動きが同じになってしまうと、ピストンになりません。

コツは女性の腰が完全に降りたら、男性が腰で女性を持ち上げるようにすること。こうすることで女性は、男性の動きの反動を使って楽にピストンできます。そのほうがピストンも激しく、長いストロークで気持ち良さがアップします。

時雨茶臼のピストンは基本的に上下ですが、ペニスを深くまで挿入した状態で、女性は腰を前後にスライドさせるのも効果的です。ペニスが膣壁をまさぐるように動く感触を男女ともに楽しむことができる上、女性はクリトリスを男性の恥骨付近に擦りつけることで刺激できます。

時雨茶臼をもっと楽に、そしてセックスの熱をさらに高める方法を紹介。それはとても簡単。お互いの両手で恋人繋ぎをしましょう。お互いの指と指を交互につなぐ手の繋ぎ方です。

恋人つなぎをしながら時雨茶臼をすると、女性はバランスが取りやすく、腰への負担も軽くなります。そして何より、体と体が一つになっている上に両手で手をつなげば、心のつながりも太くなり、安心感を得ることができるでしょう。女性優位で動く時雨茶臼の時も、男性は女性の体と心のサポートを忘れずにいたいものです。

厳密には時雨茶臼の状態から体を倒してキスをしたりすると、姿勢は時雨茶臼ではなくなります。時雨茶臼の姿勢で男性が女性にできる愛撫は、乳房や乳首、クリトリスを刺激すること。ただし女性は上下していますので、女性の動きの邪魔にならないよう注意が必要です。

女性は体を起こしたまま上下にピストンをしているので、できることは限られていますが、とっておきの愛撫法が一つだけ。片手を自分のお尻から手を回し、男性の玉袋を軽く刺激してみましょう。自分のピストン運動を利用して、指先でフェザータッチしたり、爪で軽くかくと男性に強い快感を与えることができます。

女性優位でピストンする時雨茶臼ですが、斜め方向に挿入したり、腰を横にスライドさせるような変則的なピストンをすると、ペニスに強い負荷がかかってしまい男性は痛みを感じることがあります。

時雨茶臼の姿勢では男性は自分の意思で快感をコントロールできなくなるので、思わず射精してしまうことも。女性のセクシーな体を見ながら挿入することは男性にとって刺激がかなり強いので、望まないタイミングでの射精には気をつけましょう。

時雨茶臼は女性の頑張り時。体全体を男性にみてもらいつつ、あらわになったデリケートゾーンもはっきり見てもらいましょう。女性の羞恥心をよそに、男性は興奮の度合いが高まります。

そんな欲情した男性にまたがる時雨茶臼は、女性にとって魅力的な体位の一つ。自分の腰つきでペニスの当たりどころや、ピストンのストロークを変えられるので自分好みの刺激をコントロールできます。

何よりも時雨茶臼の醍醐味は、快感で悦ぶ顔を眺めること。男性を御（ぎょ）す優越感と征服感が幸福感、満足感につながり、それらすべてが快感に感じるでしょう。

男性的に腰を動かして、お互いに快感を追求するのもよし。結合部をあえて見せて羞恥心を悦楽に変えて浸るのもよし。主導権は女性にあります。思いのままに時雨茶臼を楽しみましょう。

時雨茶臼を楽しむには女性のデリケートゾーンのケアが必須。整ったアンダーヘアや黒ずみのないデリケートゾーンは男性をさらに悦ばせます。騎乗位の一種である時雨茶臼は女性優位の体位。深い挿入感にストロークが長いピストンも時雨茶臼の特徴です。男女ともに挿入と同時にいろいろな愛撫を楽しめます。

男性にとって時雨茶臼の刺激は強すぎる場合も。予期しない射精でセックスが唐突に終わってしまわないよう、女性は男性の反応に注視しましょう。

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