カーマスートラの世界

カーマスートラの世界 第1回 カーマスートラとは?

     

    ただの四十八手指南書ではない!カーマスートラ

    インドの国旗

    およそ1700年前にインドで誕生したと言われている「カーマスートラ」。皆さんはご存知でしょうか?インドの修行僧ヴァーツヤーヤナが書いた、現代でも使える知識やテクニックが満載の性愛の教科書です。

    しかし日本でも有名な割に、カーマスートラをきちんと読んだことがある方は少なく、さまざまな体位が紹介されている四十八手の指南書と思っている方も多いようですね。その傾向はインド国内でも同様で、発祥の地でありながらカーマスートラは色物扱いをされている感があり、「カーマスートラ」という名前のコンドームやさまざまな体位が印刷されたトランプが販売されています。

    そもそも「カーマスートラ」とは

    インド系文字

    サンスクリット語で「カーマ」は「愛」、「スートラ」は「経典」という意味で、実際のカーマスートラは一般的に人々がイメージするものよりもっと奥が深い、男女の性愛について論じた経典です。カーマスートラは、紀元前の時代からインドにあった数々の性愛に関する言い伝えを、著者ヴァーツヤーヤナが西暦300年頃にまとめたものと言われています。男女が夫婦生活を始めるにあたり必要不可欠な「性愛」について、出会いから具体的なセックスのテクニックに至るまでを論理的に整理しリスト化した、非常にマジメな学術書とも言えます。

    古代インドの教えによると、人には一生のうちに「アルタ」「カーマ」「ダルマ」の3つの主要な目的があると言われています。アルタは技術を身につけ勉学や仕事に励み友人や資産を増やすこと、ダルマは宗教的、道徳的な義務の達成、そしてカーマは五感を磨き男女間の性愛における快感を追求することです。セックスによる性的快楽は勉学や仕事と同様、人生においての主要目的のうちのひとつと考えられていたのですね。

    著者ヴァーツヤーヤナはそんな古代インドの教えにのっとり、夫婦生活の破綻は性愛の知識や技術不足によるものとして、人々が人生の主要目的のひとつを達成できるように、具体的かつ分かりやすくパートナーの選び方からアプローチの方法、キスやセックスのテクニックを教えようとカーマスートラを生み出しました。つまり、『カーマスートラを深く理解すれば、夫婦生活ももっと上手くいく』ともいえるかもしれません。

    びっくりがたくさん!カーマスートラ

    夜のインドに女性

    カーマスートラは7部35章で構成されており、「昔の人もこんなことをしていたの!?」と読んでびっくりのテーマが並んでいます。

    キスやハグ、挿入時のテクニックはもちろんのこと、オーラル・テクニックやスパンキング、爪跡をつけたり歯で噛んだりする際の部位や方法、声の出し方まで詳しく書かれており、「女性が男性の役割を演じて攻めるセックス」といったテーマで女性が積極的にラブタイムを楽しむテクニックも紹介しています。

    また、男女の性器のサイズや体位、さまざまなテクニックを、動物や食べ物などでたとえて分類しているのもカーマスートラの面白さのひとつ。わかりやすい例もあれば、よく意味のわからないシュールな表現もあります。

    実りある性愛を追求することは人生の目的のひとつ。この連載では、インド古来の性愛の知恵を「カーマスートラ」 を中心に、わかりやすく皆様にご紹介していきたいと思います。

       
      

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