大江戸恋愛&SEX事件簿

江戸吉原遊女VS悪楼主で放火の真相は?!

公開日: 2017/07/06  最終更新日: 2024/01/11
大江戸SEX事件簿
     

    江戸吉原遊女の華の裏

    遊女と悪楼主

    吉原の遊女たちは、江戸文化を代表する華やかな存在でした。しかし、彼女たちの多くは、金で買われてきた不幸な女たちであり、吉原における彼女たちの扱いも、決して人間的なものとは言えませんでした。それでも彼女たちは、「白いおまんまが食べられて、きれいなべべを着られる」と、自分たちの境遇を受け入れて過ごしたのです。しかし、彼女たちも人間。我慢にも限度がありました。

    吉原梅本屋の楼主・佐吉は、ひどい男でした。経営不振を遊女のせいと決めつけ、抱えていた遊女たちに、ひどいせっかんを与えたのです。縁の下に深い穴を掘り、鉄鎖で縛った遊女たちをその穴に入れ、棒で突くというひどいものでした。遊女たちに一日一食しか食事を与えないこともありました。また、吉原においては、楼主が遊女たちと関係を持つことは禁じられていましたが、佐吉はその掟すらも破っていたのです。

    吉原梅本屋 遊女が仕掛けた火事

    ついに嘉永二年(1849年)8月5日、虐げられた遊女たちが決起しました。十五人の遊女たちが、爪印で連判状をしたためると、店内の火鉢に付木(※)を放り込んで火事を起こし、大騒ぎをして、店の者たちが気を取られたすきに、名主に駆け込んで訴え出たのです。

    ※薄い短い木片の一方の端に硫黄をつけたもので。炭火などから灯火などに火を移すのに使った。

    遠山の金さんによる成敗

    襖から漏れる光

    この事件を裁いたのは、「遠山の金さん」こと、遠山左衛門尉景元。史実でも名奉行であった景元は、事実関係を慎重に調査、梅本屋の経営不振は遊女のせいではなく、佐吉の強欲な商法のせいであることを暴きました。遊女に深く同情した景元でしたが、それでも、大した火事にはならなかったとはいえ、付け火は大罪。十五人のうち、中心人物とみなされた三名は遠島、残りの者たちには軽い罰が言い渡されました。そして、真の犯人と言うべき佐吉には「残忍非道の扱いは人の道に背く」と、遠島が申しつけられたのです。

    女性としてつらい場面に遭ったとしたら、ただ我慢をして泣き寝入りする必要などありません。遠い昔の江戸時代にも、自分たちの権利のために立ち上がった女性たちがいたのです。

    著者:DENNY喜多川

    1970年生まれ。1996年より、漫画原作者として活動。2009年、日刊誌連載「日本性史」にて、アダルトライターとして活動開始。

    スマートフォンアプリ「セックスの日本史」、女性向けWEBサイト連載「蔦葛物語」「オンナとオトコの日本史/世界史」などの著作がある。

    ⇒DENNY喜多川さんプロフィールはこちら

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