セックスが嫌い…どうすればいい?
セックスは恋人同士の愛情表現でありコミュニケーションで、本来は幸せなものです。しかし、セックスや性的な行為が苦手で、大好きな彼と出会ってもしたくないと考える人も中にはいます。
セックスが嫌いだったり苦手意識を持ちつつも我慢して付き合い続けているうちに、もっとセックスに嫌悪感を持つようになってしまうこともあります。一方で、セックスしたくないと彼を拒否し続けていた結果、「本当に自分のことを好き?」と疑われ、仲がこじれてしまうカップルもいます。
では、セックス嫌いだったり性行為が苦手な女性は、どのようにパートナーと付き合っていくのがいい方法なのでしょうか?
幸せを感じられないこともある
パートナーの愛を感じたり、二人で喜びを共有できることは、とても幸せなことですが、必ずしもセックスがその喜びに繋がるわけではありません。性行為は、デリケートな心の問題にも直結しますし、トラウマとなるような出来事を経験してしまうこともあります。
「セックス嫌い」にも苦手な理由や嫌いな行為は様々…
一言にセックスが嫌いと言っても、色々な原因や行為があります。
例えば性的な行為そのものに生理的な嫌悪感を持つ人もいれば、毎回痛みが強くて、次第に嫌いになってしまったという人もいます。
他にも妊娠に対する恐怖や体力的や精神的な余裕など、様々要因が「sexが嫌」という嫌悪感に繋がっていることもあります。
自分がセックス嫌いでそれを克服したいとき、もしくはパートナーのセックス嫌いを改善したいと考えているとき、原因を見誤ると適切な対処ができず、解決するどころか悪化してしまうこともあります。
セックスの苦手意識をなくしていくためには、「なぜセックスが嫌いなのか」をしっかりと明確にしてから、対処する必要があります。
セックスを断ってもいい?
セックスが嫌いなのであれば、無理して応じる必要はありません。しかし、彼と前向きに付き合っていきたい気持ちがあるのであれば、単に断り続けるのは一方的かもしれません。
今セックスが嫌いでも、その原因をしっかり分析すれば解決策が見えてきて、セックスが嫌いでなくなる可能性もあります。またセックスをするかしないか、の2択ではなく、裸で抱きしめあうところまではチャレンジしてみるなどの歩み寄り方もあります。
それぞれの要因別に、解決方法を探ってみましょう。
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過去に性的なトラウマでセックス嫌いになるケースも
「セックスが嫌い」という女性が抱える多くのきっかけとして、「過去に性的なトラウマを経験している」という可能性があります。
性的なトラウマがあると、セックス=汚らわしいものという印象に代わり、性行為をパートナーとの愛情表現として前向きに受け止められなくなってしまうのです。
トラウマが原因となる場合の問題点と解決方法とは
もし、性的にトラウマとなるような経験が原因で、セックスが嫌い、怖いと感じてしまう場合はどうしたらよいのでしょうか?問題の本質は、セックスそのものよりも、性行為が引き金となって、過去の嫌な思い出が連想されてしまうことかもしれません。
相手を受け入れるためには?
そんなときは、裸のままただ抱き合う時間を作って、肌と肌が触れ合う感覚が、安心に変わるまで、そのまま過ごしてみませんか?彼に腕枕をしてもらったり、胸元に顔をうずめて抱きしめあったり、キスをしたりしましょう。
本来セックスや性行為とは「ポルノ」ではなく、「ラブコミュニケーション」です。肌と肌を重ね合わせて、幸福感を感じる事こそが原点です。服を着たままで抱きしめあうことで幸福感を感じるのであれば、服を着ずに抱きしめあったり撫で合うこともその延長線上の温かい行為であることを感じられるかもしれません。
パートナーに対して罪悪感を感じたり、焦らなくても大丈夫です。少しずつ、自然にパートナーを受け入れられるようになるかもしれません。
一方でこのタイプの場合、パートナーが「気持ちよくしてあげればきっとセックスを好きになるはず!」と、濃厚なセックスを体験させようとするのは逆効果になる可能性があります。トラウマの影響で快感を感じる自分自身を否定したい気持ちに繋がりかねないのです。
まずは、裸で抱き合い、安心して穏やかな幸福感を感じられるようになること。それが、セックス嫌いの解決の第一歩です。
気持ちいい感覚が分からず、セックスを苦手に感じるケースも
セックスとは、互いが心地よく感じられる時間であるべきですが、一方で痛みや違和感が強くて快感につながらないことも多々ある行為です。そんな「気持ちいい」という感覚が分からない時間であれば、やはりセックスの苦手意識や嫌悪感へとつながっていってしまうものです。
セックスで彼に触れられた時に、気持ちよく感じられないのには大きく分けて二つの原因考えられます。一つが「互いの経験不足」。そしてもう一つが、「ムード不足」です。
互いの経験不足が原因で気持ちよくなれない場合の対処法
どこを触られても、どうしても気持ちよくなれない…。違和感や異物感が強かったり、反応の仕方がわからなくてどうしてもセックスが嫌い、というのは珍しいことではありません。「自分は不感症なのかも」「彼のことを好きじゃないのだろうか?」と悩む人もいるかもしれませんが、自分を責めるように考える必要はありません。
アダルトビデオなどを見ると、女性が大きな声で喘いでいたり、少し体に触れられるだけで敏感に反応していることが多いことでしょう。しかし、経験が少ない女性は、最初からそんな風に敏感であることの方が稀なのです。
全く気持ちよくないのは、彼の触れ方があなたに合っていない可能性もあります。触れられた時あまり気持ちよいと感じないのであれば、まずどんな触れ方ならば気持ちよく感じるのか、探ってみるのも一つの方法です。
彼に「もっとそっと触って」「もっと強く触って」などリクエストしてみましょう。その時に少しでも気持ちよくなれるポイントがあれば、「気持ちいいから、もっとして」とお願いしましょう。そうやって少しずつ「これなら少し気持ちいい」という経験を増やすことで、女性の体の感度は徐々に磨かれていきます。
一方で体の感度が磨かれるまでの間、ただ我慢して彼を受け入れるというのもあまり得策ではありません。特に感じられないということは濡れにくいということにもつながり、一つになったときに痛みを感じる原因にもなります。
あまり感じられていない段階では、潤いを補う潤滑ジェルやローションを取り入れることがおすすめです。肌が乾燥している時に化粧水を使ったり、手が乾燥をしている時にハンドクリームを塗るように、ラブタイムで潤いが足りないときにコスメの力を借りるのも自然なことです。
彼に切り出すことに不安を感じる場合は内緒で使うことができる潤滑アイテムもあります。とにかくセックスから痛みや不安を取り除き、快感に集中できる環境を作ることが大切です。
ムード不足が原因で気持ちよく感じられない場合の対処法
また、普通にセックスで気持ちよくなれる人でも、突然触られたりしたら、気持ち悪いと感じてしまうかもしれません。よく男性が勘違いしているように、刺激を感じることと、気持ちよくなることはイコールではありません。
特に女性は直接的な刺激よりも、「好きな人に触れてもらっている」という特別感や、脳で快感を感じるタイプの方が多いです。徐々にムードを出し、気分を高める段階を踏むことが、快感を得るうえでとても大切なのです。
まずは、パートナーと落ち着いて会話して、髪や手などに優しく触れてもらうことから始めましょう。ゆっくりキスをしてもらったり、与えられる「刺激」を「気持ちいい」と感じていいんだ…、と、心が許すまでムードをしっかりつくることが大切ですよ。
触られると嫌悪感が走る
嫌悪感の原因は?
異性や他人に触れられること自体に、無意識に嫌悪感が走ってしまうケースもあります。やはりこれも、過去に嫌な経験をした、怖い体験をした、といったトラウマが原因になっている場合が多いようです。
愛情を感じとる方法は?
触れられることに嫌悪感がある状態でセックスをしても、心地よい時間が持てる可能性は低いです。一気に解決しようと焦らず、まずは信頼できるパートナーに触れてもらって、少しずつ「安心」を積み重ねていきましょう。
過去の嫌な思い出からくる反応は、しつこく心に強く残り続けてしまうものですが、それ以上の愛情を感じていけば、嫌悪感も少しずつ和らいでいくはずですよ。
ゆっくりとパートナーの愛情を感じてみましょう。安心感を得られるようになることがセックスを受け入れられる第一歩です。
恋愛の場面で「怖い」と感じてしまう時の克服法は、下記の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね。
恋愛恐怖症の原因や克服法について詳しくはこちら
妊娠が怖い
妊娠の可能性はどのくらい?
ひょっとして妊娠してしまうかも…と思う怖さが、セックスが嫌いだと感じる原因になることもあるかもしれません。もちろん、コンドームを使ったり、基礎体温もしっかり測ったりしながら、おおよそ安全日は確認済みかもしれませんが、それでも妊娠確率0%、絶対に妊娠しないということはありませんよね。
将来を考えられる時に…
もしあらゆる手段を尽くして、ほとんど0に近い可能性の妊娠さえ怖いと思うなら、無理にセックスをしなくてもいいのです。恐怖心とセットでセックスをするよりも、しっかり将来を考えられるパートナーと出会ったときに、心と体を預けてみるというのも、素敵なことです。
セックス嫌いの克服は無理せず、できる範囲から
もし「今お付き合いしている彼に申し訳ない…」と感じているなら、胸のうちを正直に打ち明けて理解してもらうのもよいかもしれません。大切にしてくれているパートナーなら、ちゃんと理解してセックス以外の方法でしっかり愛情を注いでくれるはずですよ。
愛撫や挿入だけが愛情表現の手段ではありません。無理に「セックス」をしなくてもいいのです。最初はただ肌に触れ合い、相手の体温や鼓動、息づかいを感じるだけでもいいですし、「少しだけ刺激し合うことができた…」それだけでも二人の大切なラブタイムになります。
パートナーへの信頼と愛情、パートナーからの愛情と喜びを感じ合えたその先に、「セックスがしたい」「セックスが好き」という気持ちが芽生えるはずですよ。
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