ちょっとした体の不調に悩まされていませんか?
病気というほどでもないけれど、なんとなく体の調子が悪い…。ちょっとした不調に悩まされていませんか?
若い女性に多い不調は、「冷え」「めまい、立ちくらみ」「生理痛、月経不順」などなど。冷えやすいライフスタイルを見直し、体のバランスを整えてくれる漢方を補ってみると、こういった不調が治まることもあります。
《体を冷やすライフスタイル》
まずは、冷えやすいライフスタイルをチェックしてみましょう。
- 肩、背中、おなか、などを見せるファッションが好き
- 短めのスカートをよくはく
- 素足で外出することが多い
- 冷たい飲みものをよく飲む
- 朝ごはんを食べないことが多い
- サラダを食べることが多い
- 入浴はシャワーだけですますことが多い
- 夜更かしすることが多い
あてはまるものが多いほど、体は冷えやすくなります。
冷えると、どうして体調が悪くなるのでしょう
体が冷えると、これ以上熱を逃がさないようにするために、皮膚に近い血管はキュッと縮んでしまいます。
すると、血液の流れが悪くなるので、手足の先などが冷たくなります。冷えるのは、手足の先だけではありません。冷たい食べものや飲みものばかりだと、胃腸も冷えて消化吸収力が弱くなり、栄養不足のほか、下痢や便秘を起こすこともあります。
骨盤の中の血の巡りが悪くなると、生理痛がひどくなり、月経不順をまねくこともあるのです。
また、夜更かしなどで不規則な生活が続くと、自律神経のバランスが悪くなって、急に立ち上がったときにめまいや立ちくらみが起きる「起立性低血圧(脳貧血)」が現れやすくなります。
対策1):体を温めてみましょう
不調のときは、体を温めるだけでおさまることもあります。オススメの保温対策をご紹介します。
- 保温用の衣類(上着、セーター、ストール、ひざかけ、など)
体が冷えたときに、上にかけられるものが1枚あると安心です。 - カイロポケットつきの腹巻きおなかが冷えやすい人は、ぜひお試しを。
- 温かい飲みもの、食べもの。生野菜などの体を冷やす食べもの、食物繊維を多く含んだ食べもの(消化できないので胃腸に負担がかかります)は控えめに。温かい飲みものと消化のよい食べもので、体を温めましょう。
- お風呂で体を温める。>ゆっくり温まると、血管が広がって血液の流れがよくなり、体の様々な働きが高まります。
対策2):漢方で体のバランスをととのえましょう
不調が続くときは、漢方で体のバランスを整えてみてはどうでしょう。漢方は、病気でもない健康でもない「半健康」状態のとき、あるいは病気で体力などが落ちているときに、足りないものを補うのに適しています。
女性に処方される代表的なものをご紹介します。
- 「冷え」のとき
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
人参湯(にんじんとう)
- 「めまい、立ちくらみ」のとき
- 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
- 「生理痛、月経不順」のとき
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
漢方は、個々人の体質によって配合される成分が異なります。漢方処方にくわしい薬剤師、医師に相談してから利用すると安心です。
≪長崎直美先生プロフィール≫横浜元町女性医療クリニック・LUNA院長、日本東洋医学会専門医・日本内科学会認定医・透析医
1990年琉球大学医学部医学科卒業。横浜市民病院臨床研修医を経て、1992年東邦大学大森病院腎センター入局。その後、社会保険川崎中央病院、鎌倉・佐藤病院勤務。東洋医学に関しては、2002年よりベイサイドクリニックにて研鑽。
女性の体や恋愛、セクシャルなお悩み解決をサポートするラブコスメの編集部。商品だけでなく、情報の面からも、女性の笑顔溢れる毎日を応援します。