妊娠中のオナニーは、しても良いの?問題ない?
現在、妊娠5ヶ月のNさんから、先日相談がありました。「妊娠中期になり、体調も良いです。お医者さんからセックスをしても良いと言われています。セックスは良いと言われたけど、妊娠中のオナニーはどうなのでしょうか?病院では相談できなかったので、教えてください。」
そこで、LCラブコスメでは横浜元町女性医療クリニック・LUNAの理事長であり医学博士の関口由紀先生に聞いてみました。

基本的には、あまり問題はありません。 しかし、途中で出血やお腹の張りといった異常を感じたら、すぐに中止してください。
正常に妊娠している胎児は、妊娠初期であっても母親のオーガズムによる子宮収縮などでは流産したりしません。 流産は、母親の責任ではなく、胎児側になんらかの問題があって起こる場合がほとんどです。
精子と卵子の受精は、無限にある組み合わせの結果であり、正常の妊娠・出産がむしろ生命の奇跡なのです。
ですから例えば、妊娠初期にオナニーして、その後流産を経験しても、オナニーしたことを気に病む必要はまったくありません。
しかし妊娠初期は、体調が悪い女性が多く、オナニーどころではない場合が多いものです。
妊娠中のオナニーの方法は?やって良いやり方はある?
人間は、体調が悪い時は性欲がおきなくても正常です。 ですから無理に妊娠初期にオナニーをする必要はないでしょう。
妊娠中期以降の妊娠安定期になると、つわりも落ち着き性的意欲がでてきます。 オナニーしたくなるわけですが、大きなラブグッズなどを膣内に入れるのは、やめましょう。
なかなか子供が生まれないときに、膣内に風船のような器具をいれて分娩を促進する治療法があるくらいですから、大きなラブグッズで、激しく膣内を刺激すると早産してしまう危険があります。
膣内に入れるタイプの大きなラブグッズは、禁止というわけではありませんが、あくまでも膣内の刺激はソフトにするべきでしょう。

ところで女性の性感帯は、3箇所あります。 クリトリス、Gスポット、後膣円蓋(膣の一番奥)です。
クリトリスは、尿道の上の豆のような部分。 Gスポットは、尿道周囲2cmくらいのどこかにあります。 膣内にある場合もあれば、尿道の上や左右にある場合もあるとされていて、女性によって場所が違うようです。
通常クリトリスでの性感は、若年のころから感じることができますが、Gスポット、後膣円蓋(膣の一番奥)での快感は、自分でさわったり、パートナーに刺激してもらったりして、場所を確定する必要があります。
妊娠中は、膣の奥の刺激はソフトなほうがよいので、この時期に自分のGスポットの快感を追究してみるのはいかがでしょうか?
尿道周囲で、すこしずつ指の位置を変えながらやさしく指で振動を与えると、ちょっと尿意が起こる場所があります。ここがGスポットの可能性が高いのです。ここを刺激するのですが、尿意がさらにアップするような強い刺激はNGです。
尿意をがまんしているとすこしずつ納まってくるレベルの軽い刺激を与え続けてみてください。クリトリス刺激とは違うあらたな快感を感じるはずです。
自然派のラブローションは、ナチュラルな成分なので、クリトリスを刺激するときに使ってみると、いつもと違う感覚が味わえるのでオススメです。
リラックスできるようなラブローションを使用してクリトリスや、Gスポットを念入りにマッサージしてみましょう。妊娠中期で悪阻(つわり)もなければ、香りがあるものも良いでしょう。
ひとりエッチのやり方を漫画で解説!
女性のステージを一歩上がるように…
母になることは、女性のステージを一歩上がることです。 この機会に、妊娠中のセックスライフも一歩前進して、あらたな境地に達したいところです。 そのためにも妊娠中のオナニーは大切にしたいですね。

監修:関口由紀先生プロフィール
- 横浜元町女性医療クリニック・LUNAの理事長であり医学博士。LUNAでは、西洋医学的最新治療、及び漢方を中心とした東洋医学に精通した女性医師と女性スタッフが、女性の気持ちを考えた女性のための医療を提供しています。
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