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『同居美人』ストーリーA シーズン12

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■同居美人プロジェクトAストーリー12



あらすじ
アンケート


2016.8.1 up 「まさかこんなことが」

挿絵

 次の週末から、私たちは家を探し始めることにした。


 お互いいろんな希望はあるけれど、まずはいくつか間取りやエリアの候補を出して、それらの相場の調査から始めることにした。ある程度の平均値を知っておいたほうが、具体的な対策も立てやすい。


 大樹が仕事を終えて家に帰ってくると、私はさっそくPCを立ち上げようとした。


「ちょっと、待って」


 電源を入れようとした手を軽く押さえられた。


「どうしたの?」と尋ねるより早く、大樹はポケットにしまっていた小さな箱を出した。手のひらに乗るほどの小さな箱。ベルベットのような光沢のある布で覆われている。


「こういうのは、最初にちゃんとしたほうがいいと思うから」


 どういうわけか、顔が赤くなっている。何だろう。


 大樹は自分で箱の蓋を開いた。


 今度は私が赤くなる番だった。


「俺と結婚してほしい。絶対に幸せにする。大好きな千織となら、どんなことも乗り越えられると思うんだ。だから……この指輪を受け取ってくれないかな」


 まじまじと大樹の顔を見つめてしまう。まさか……まさかこんなことが。


 いつかはきっと私にも起こるだろうと思っていたことだったけれど、まさか、今日、今だとは思ってもいなかった。


 目頭がだんだん熱くなってくる。視界がぼやける。涙がまずは一粒、ぽろりと頬を伝ってこぼれ落ちた。


 一滴落ちると、もう止まらなかった。


 あとからあとから、湧き上がってくる。


 嬉しくて泣くのはいつぶりだろう。確か、すごく頑張って合格した高校受験以来だろうか。


「はい……っ!」


 私は大きくうなずいて、大樹に抱きつく。


「わっ!」


 いきなりのことに大樹は驚いたようだったが、さすが日々鍛えているだけあって、それぐらいではびくともしない。それどころか、私をしっかり支えてくれた。


「私のほうこそ、よろしくお願いします!」


 抱きついただけではとても止まらず、自分からキスをした。




2016.8.2 up 「家族になるんだね」



挿絵

 私と大樹は、いろんな候補を挙げていった。


 大樹が選んだ中に、一軒家があった。マンションと変わらない手狭なものではなく、庭もついている。海辺の街の丘の上にあって、環境も住み心地がよさそうだ。


 すごく素敵な家ではあったけれど、あまりにも現実感がない。通勤に時間がかかりそうだし、交通費だって馬鹿にならないだろう。家賃も想定しているよりも高い。


 この家で大樹と笑い合う想像はできる。でも、笑い合うところだけだ。雑誌のグラビアの1ページのようで、美しくて夢があるけれど前後がない。怒ったり、悲しんだり、がっかりしたり、仲直りしたり、慰め合ったり、つまり生活する想像はできない。


(ひょっとして大樹はこういう家がいいと思っているのかな)


 思いきって自分の考えを伝えると、大樹は「いいなぁと思って、つい選んでしまっただけ」と苦笑した。


「いつかはこういう家に住みたいと思ってるけどね。でも今の生活では犠牲ばかり多くなるだろ。まぁ、ステップアップしたらいずれ……って感じかな」


 なら、私と同じだ。私も今はがむしゃらに働いて、とにかく自分の土台をつくりたい気持ちがある。でもそれができたら少し落ち着いて、その土台を活かしつつ、静かなところでもうちょっとゆっくり暮らしたい。いつになるかはわからないけれど。


「目指すものがあるっていうのは、いいね」


 私はその家の写真をPCに保存した。


―――


 最初は、多少狭くても仕事のしやすい都心のマンションがいいと思っていた。


 でも実際に家を探し、大樹の意見もよく聞くにつれ、多少都心から離れても広くて、周囲にある程度緑のある環境がいいんじゃないかと思うようになった。


 私は仕事も続けたいけれど、並行して子供もほしいと思っている。大樹もほしいと言ってくれている。「授かりもの」だからどうなるかわからないことではあるけれど、二人ともほしがっているからにはできる可能性は低くはないだろう。


 であれば、「できる」のを前提に家も探したほうがいい。軽いストレッチぐらいはみんなでできる家にしたい。


 ふと、自分が変わったことに気づいた。今まではあんなに仕事のことばかり、自分の夢や将来のことばかり考えていたのに。


(これからは、一人で生きていくんじゃないんだ)


 自分の変化に、しみじみとそう感じる。


 単に彼氏、彼女として、いつでも別れられる状態で付き合ってきた関係とも違う。


「私たち、家族になるんだね」


 一人ごとのように呟くと、隣にいた大樹は黙って愛おしそうに私の頭をぽんぽんと撫でた。


―――


 私たちは結局、それぞれの職場に一時間以内で通える家を選んだ。何軒か実際に内見した中で、二人とも第一印象で「ここだ」と感じたところだった。


 1階にある2LDKで、リビングがとにかく広くて明るい。大きな窓は南向きで、小さいが庭もついている。


引っ越しは一ヶ月後に行うことになった。




2016.8.3 up 「素敵なところでよかったね」



挿絵

 家具を揃えたり、配置を決めたりするときに、また大樹のこれまで見たことのない一面を新しく知る機会があった。


 たとえば、寝室やリビングに置きたいと思うものや、中心にしたい色。こだわりというほどではないけれど、今まで当たり前だと思っていたのとは違う感覚を、相手が持っていなかったりすると、はっとする。


「寝室は色の濃い寒色系のほうが落ち着くんじゃないかな」


「そうかなぁ。私は柔らかいピンクやオレンジのほうがゆったりできる気がするんだけど……」


ときどきはそれが衝突にもなるけれど、きちんと相手の意見も受け止めて、納得できたら自分の考えだけに捉われないように気をつける。


私と大樹は長所がよく似ている。自分の意見はきちんとあるし主張も強いほうだけれど、それに振り回されすぎないところだ。そのため、わりとすぐに意見がまとまるので、傍から見るとお互い相手にメロメロなラブラブカップルに見えるらしい。……まぁ、ラブラブというのは間違っていないんだけど。


 それにしても、こういう衝突があると「一緒に暮らすんだなぁ」と実感する。そりゃあ衝突なんてないほうがいいけど、違う人間と暮らすのだからないわけはない。だったら楽しんでしまおう、と思った。どうしてそう考えるようになったのか、相手にもっともっと興味を持とう。そうやって相手のことを少しずつ知って、理解し合って、どんどんその人の芯の部分に近づけていこう。そういうことを繰り返して、おじいちゃん、おばあちゃんになったときはよく似た二人になっていたい。


 家具は、あえて新しいものを買わずになるべくお互いすでに持っているものを使うようにした。新生活を始めたら、どんなことにお金がかかるかわからない。節約できるところはしようというのが、私たちのポリシーだった。どうしても買わないといけないときは、変にケチケチせずに、長く使えるいいものを買うことにした。


 今まで見慣れ、使い慣れていた家具を新居に運び込むと、何となく寂しいような気もした。大樹との生活の中で、この家具を一人で使っていた頃の記憶は少しずつ消えてなくなっていくのだろう。私が忘れてしまえば、なかったことになる出来事たち。ひとつひとつがとても些細で、だからこそ愛おしい。でも、それが前に進むということなんだろう。


***


 大樹との同棲が始まった。


 新居で暮らし始めると、通勤に時間がかかることもあって今まで以上に仕事のオン・オフがはっきりするようになった。残業を少しでも減らすためにこれまでよりももっと効率を考えて仕事をするようになったし、自分の得意・不得意や、本当にやりたいことなどをシビアな目で見出せるようにもなった。


 近隣の環境は、今まで住んだところにはなかったぐらい緑が多かった。とくに、すぐそばに大きな公園があるのが嬉しい。休みになると大樹と一緒に出かけてベンチに座ってのんびりしたり、ボールなどを使って体を動かしたりする。


案外なんとかなるんだな、というのが正直な感想だ。


「素敵なところでよかったね」と、私たちは何度も言い合った。




2016.8.4 up 「何度も愛される」



挿絵

 エッチも充実していた。


 体力があり余っている私たちカップルは、ちょっとだけアブノーマルなことにも挑戦した。ソフトSM、というんだろうか。


 とくに、どちらかがどちらかを拘束して一方的に攻めるゲームが大好きだった。私たちはお互い、Sっ気もMっ気も持ち合わせているみたいだ。


 どちらが攻める側になるかは、いろんなことで決まった。例えばその週、家事を少し多くやった側。例えば何かのトレーニングでたくさん数をこなせた側。


いつの間にか、そのために使うアイテムも増えていた。


 大樹のお気に入りはオモチャの手錠と、ラブコスメ リュイール ホットを一緒に使うことだった。リュイール ホットはもともとは私が感度をよくするために買ったものだったけれど、何に使うのか知った大樹は、自由を奪った状態で使いたがった。


 私の手首に手錠をかけ、ベットの上にくくりつけて動けなくして、まずは舌を何度も絡ませる濃厚なキス。スイッチが入ったと見ると、手のひら全体で胸を揉みながら、舌で乳首を吸ったり、転がしたりする。


「あっ……んっ」


 たまらなくなって大樹の頭を抱きたくなるけれど、腕が動かず体だけを悶えさせる。こんな不自由な感じが、何だか余計に感度を高めるような気もする。


 愛撫の場所はだんだん変わっていく。ときには内腿だったり、いったん手錠をはずしてうつぶせにして、お尻だったり。もちろん、いくつかのところを一緒に愛撫することもある。


指先や唇で触れそうで触れなかったりをひたすら繰り返していると、どんな部位でもだんだん敏感になってくる。大樹流のこの愛撫で、私は自分が思ってもいなかったところを性感帯としてたくさん「開発」してもらった。


 そうやってたっぷり焦らした後は、指と唇でアソコをかわいがってくれる。花びらを甘噛みしたり、クリトリスを口に含んだり。でも肝心のところはなかなか攻めてくれない。もどかしいと思っているうちに、さらにリュイール ホットを塗られる。


「んんっ……はぁ……っ」


 アソコがじんじん熱くなってきてお尻をもじもじさせてしまう。ただでさえすっかり欲しくなっているのに、こんなことをされたらおかしくなってしまいそう。


奥から熱い愛液が溢れ出しているのがわかる。


「大樹、お願い……早くぅ……」


 動けないまま訴える私に、大樹は意地悪な質問をする。


「早く、何?」


「早く……大樹の……入れて」


 大樹のほうも、ずっと我慢していたのだ。すっかり硬くなったものを、トロトロになった中に挿れる。


「んんっ……キツくて気持ちいい……」


 アソコの引き締めは、インナーボールで鍛えた。体を引き締めるのと同じように、

自分の魅力はそれがどの部分でもできるだけ自分で管理したい。


 大抵の場合、大樹は一度だけじゃ終わらない。私は自由を奪われたまま、何度も何度も愛された。




2016.8.5 up 「この先もずっと幸せに」



 2LDKの部屋は、今の私たちには広かった。私は想子ちゃんのように自分だけの部屋が必要なわけではない。それは大樹も同じだった。結局、余った一部屋は、やけに大きなクローゼットのような感覚で使っている。


 でもあまり物を置きすぎないように注意はしている。この部屋は、いずれ子供ができたときのために子供のための部屋として使いたいから。だから、いつでも移動させられる物しか置いていない。


「いずれ家族が増えたら、狭いぐらいになるんだろうね」


 大樹はその部屋に出入りするたびに笑う。


 仕事の都合もあるから、今すぐには難しいけれど、私もそのときのことを考えるとわくわくする。できれば2人ぐらいはほしい。性別は、元気に優しく育ってさえくれればどちらでもいい。


***


 次の年の、私が初めてビューティ道場を訪れた日――つまり私と大樹が出会った日、私たちは入籍した。結婚式を挙げてから、せめて予定だけでも立ててからにしようとも考えたけれど、この日はどうしても逃したくないというのが二人の一致した希望だった。


 お互いに失礼にならないような順番は守るけれど、二人が納得さえすれば、結婚するからにはこうあるべきというような形式に捉われないのも、私たちの似ている点だった。


 入籍を済ませると、二人だけで食事に行った。卒業が決まった日に行った、中華料理の店だった。予約のときに入籍の記念なんですと伝えると、杏仁豆腐で作ったという豪華なケーキをサービスで出してくれた。


今、私たちは結婚情報誌に向かい合って、ウェディング・プランナーの小島泰明さんの意見も聞きながら、どんな結婚式にしようか考えていた。小島さんにいっとき惹かれていたことも、今では遠い思い出になった。


挿絵

「せっかくだから、たくさんお色直しをしたらいいよ。いろんなタイプのドレスを着てさ」


 大樹は私の手を取り、結婚指輪にキスをしながら言う。


 職場では男の人に負けじと働く私だけれど、大樹はいつもお姫様扱いをしてくれる。エッチのときも、お姫さま抱っこでベッドまで連れていってくれる。少し照れるけど、なんだかんだいってやっぱりうれしい。


(この人と結婚できて、よかった)


 大樹と一緒なら、私はいつまでも彼を愛すると同時に自分も愛していける。この先もずっと幸せでいられる予感を強く噛みしめがら、唇にキスを返した。



シーズン1終了

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